数行の日記

ラーメン茶碗の復活

そろそろちゃんとしなきゃ そう思ってラーメン茶碗を 棚から引っ張り出した もう10年くらい 妥協してうどん丼を使ったり 横着して鍋のまま食べていた こびりついた汚れを洗い流して ちゃんと ラーメン茶碗でラーメンを食べる うん 決まってるね!

春まで布団の中にいる

気がつくとまだ布団の中だった ここがいい 春がくるまでここにいよう 僕を食事に誘わないで 期間工をすすめないで 世界に引っ張り出さないで 揺るがない気持ちで 僕はここにいる この上なく しあわせだ

妖しいグループ勧誘

そこの君 はてな詩人に入らないかい 君の横顔 詩人じゃないかい 君の前髪 詩人じゃないかい 君の生き様 詩人じゃないかい お急ぎの君 はてな詩人に入らないかい 公式よりもずっと気楽だぜ 君の口癖 詩的じゃないかい 詩的だったら詩人じゃないかい どこか遠…

最愛の更新

言いにくいのだけどね 他に好きな人ができたの ああ そうなんだ 僕は力なく返事をするだけ 情けない声を聞かれたくない 早く電話を切って泣き出したい 僕は1つも悪くなかった より良い人に どこかの知らない誰かに 負けただけなのだ じゃあ、元気でね

かりかりするなよ

ドラム式の洗濯機 もうそろそろ限界なのか 近頃ずっとかりかり言ってる 今までよく頑張ったね ワールドカップ もう4回もみてきたね かりかり、かりかり わかるけどさあ もう1年くらい耐えてみないか? しっかりフィルターを きれいにするから

お前しかいない

部屋の鍵がなくなった おかしいそんなはずはない ポケットに入れたのではなかったかだがポケットには入ってない さっきまでここにあったのではないかだがテーブルの上にはない そんなはずはない確かにあったのだ! 絶対にあるはずのものがない時人は大変焦る…

瓶詰の君

近頃のお気に入り 瓶詰の君が もう底をつきそうだ そんなに食べたっけ? こんなに浅かったかな 何かへんだ 何かおかしい 世の中どうなっちまったんだ 君って 贅沢ものかもね

俺が俺が

自分が面白いことが 誰かも面白かったらいいね 自分が楽しいことが 誰かも楽しければいいね 自分がおかしいことが 誰かもおかしければいいね 合ってるの ずれてるの 共感点を探すほど 僕は自分がわからなくなる

ゴールドの主張

手の甲に1センチ 絞り出したクリームに もう一方の甲を合わせ 両手の甲と指先になじませる ひび割れしませんように 長持ちしますように ゴールドのキャップ テーブルの上でひときわ強く輝く その主張を 僕は見習いたい

いつかの自転車泥棒

玄関先に置いていた自転車年明け早々に盗まれた 盗人は改造して乗り回しているのかそれとも売り飛ばした金で旨いラーメンでも食っているのか くやしい僕の自転車だ! 今日気がついたというだけで本当はずっと前に盗まれていたのかもしれない夏にも秋にもまだ…

正月手当ありますか

新年の地下街 ずっとシャッター通りが続く 何も開いてない と思っていると 例外的に明るい場所もある スターバックスコーヒー ダイコクドラッグ セブン銀行 サンドラッグ ローソン マクドナルド サービス業の中には 年中無休という形もあって 休みなく働く人…

百均コンシェルジュ

僕には必要なものがある だけどそれが何かがはっきりしない 頼りになるのは百均コンシェルジュ 彼女は僕の話をしっかりと聞いてくれる そういうことでしたら…… 確信を持って歩き出す彼女のあとを 僕は黙ってついて行くだけ いらっしゃいませ 失礼します うま…

ごはんがとまらない

永遠的言葉に誘惑されて とまらない瓶詰を買った 家に帰って瓶をあけると ごはんはどんどん進んで行って もう見えないところまで 行ってしまった 空っぽの茶碗を叩く 箸は虚しい音を立てている おかわりもない こんなはずじゃなかったのに

わかりましたはさよならではない

僕の背中で長電話が聞こえる いつ終わるのだろうか? 窓の向こうで100円の旗が揺れている 台車を押して行くスタッフ 胸に赤ちゃんを下げた女性 ヘッドライトが足下のセールを照らす 硝子の先に生きている人と 反射する内の人で時々混乱してしまう 「わかりま…

書き出してみれば

試行錯誤するのは 億劫か? 面倒か? 行き止まりに当たるのが 恐ろしいか? 見通しが立つのを待っていたら 年も暮れてしまうばかりだ 書き出してみれば 風景が変わる そこから閃くものに 一度切りの物語をかけてみれば?

孤独のグループ

列の後に続くのは面倒で 誰もいないラーメン屋に入った 店主の視線が痛いほど刺さる 僕のことが気になるの? 旨ければ顔はうそをつけない この指とまれみたいで懐かしい はてなのグループをつくってみた 1人、2人、3人、4人…… 誰かに続いて誘われるように…

ぶれないレシート

「レシートはよろしかったでしょうか?」 そうだ 僕はそういう人だった 彼はちゃんと過去まで覚えてくれてる 今更 くださいなんて言えるか ぶれたとか あなた変わりましたねとか 言われたくはないよね 「はい」(勿論) 小さなうそ 神さま僕を許してね

明けるもんか

今年も残すところ あと5日ほどだという 目標を立てるのに 遅すぎるということはない 1秒で100年分の想像をしたら? 1秒で300年分頑張ったら? 時間はもっと大事にできるし もっともっと引き延ばせる 僕はまだ信じている 年はまだまだ明けるものか

伝えたいことは何もない

目の前にあるメロディーに どんな言葉を当てようか ぼんやりと宙を眺めている 探さなければいけないのか 探すほどに何もないのか ああ こんなにも僕は空っぽだ いつから 以下 空白が続く

ご不在等連絡票ミステリー

ポストに不在票をみつけた ゆうパックだ また歩いて行こうか 受取人様 ** * ? ? ? 誰なんだよ君は? こんな時はどうすればいい? どうやら郵便物は僕のではない だけどポストに票が入ってしまったから 僕も関わらなければ落ち着かない 明日コールセン…

あんた何考えてるの?

(車内での通話はご遠慮ください) だったら店内はどうあるのが普通なの? 自分の感覚ではあり得なくても 自分の感覚が本当にあてになるのか あの男はどう思って話してるのだろう? 他人への影響が想像できない? 他人への影響なんて考えない? 少しくらいは…

ペンとポメラと切磋琢磨

昨日の訪問者 1 1か(あーあ……。何だかな) その時 隣の女がペンをくるくる回し始めた 凄腕だ! 近すぎて 直視できない 僕はポメラを開いた くるくる回したりできないけど とにかくカチャカチャする 書きかけたものくらいはね おお これが切磋琢磨というも…

ルーティン・コーヒー

仕事終わりにコーヒーを飲む みんなは楽しそうに ワッフルを食べ おしゃべりをして 恋をあたためている 僕はブログを書いた 僕と 1人の読者と 4名の訪問者のために はてなブログを書いた

書くこともない

訪問者を気にしたら 他の人と比べたら ブログなんて書けない 何のためにと考えたら 意味なんて気にしたら ブログなんて書けないよ そうだ 何も気にするなよ 別にブログなんて 書かなくてもいいんだ

これは何かの間違いだ

書いてはみたけれど 何かぱっとしない センスが足りない アイデアが足りない ひねりが足りない パッションが足りない 何かどころか何もかも 足りない気がしてしまう だけど最初は 少しいいと思ったの

君の欲望

何がお望みか 共感か いいね スキ 拍手 肯定感 多幸感 数の力 やっぱり金か パーティー券でも配るかい?

散文とスペースインベーダー

流れるような文章を書きたい 行頭から行末へ流れ 自動的に折り返されると 1段下り行末へ向かう 流れは繰り返されて 暗黒の文字群によって スペースは浸食される 特別な力を持ったカーソルが 先導しながら落ちてくる 目標は僕か 語るほどに近づいて 語り尽く…

カーテンを引く女

2つ隣にやってきた女が 前触れもなく ブラインドカーテンを下げた 僕は硝子の向こう側を眺めたかったが 彼女は外から見られたくなかったのだろうか お手洗いから戻ってきた女はカーテンを背に腰掛けた 眺める対象を失った僕は 手元にあるスマホの中に逃げ場…

絵に描いた餅

今週のお題「餅」 ・ 僕のブログはまるで 絵に描いた餅のようだ 砂糖醤油で味をつけたり チーズをのせて海苔で巻いたり きな粉をまぶしたりして 食えるようなものかよ だけど僕は想像してる いつか誰かがこの作品に びっくりするような 高値をつけてくれるか…

沈黙が正解(暗黙の政界)

創作はクリエイティブに進行中だ 言ってしまえば 創作の邪魔になってしまう 遺憾に思われましょうが ここは黙秘します 諸々の状況を踏まえて 時を見計らった上で 最善を尽くし 適切に対処します さて 他に何か?