自分が面白いことが
誰かも面白かったらいいね
自分が楽しいことが
誰かも楽しければいいね
自分がおかしいことが
誰かもおかしければいいね
合ってるの
ずれてるの
共感点を探すほど
僕は自分がわからなくなる
僕の背中で長電話が聞こえる
いつ終わるのだろうか?
窓の向こうで100円の旗が揺れている
台車を押して行くスタッフ
胸に赤ちゃんを下げた女性
ヘッドライトが足下のセールを照らす
硝子の先に生きている人と
反射する内の人で時々混乱してしまう
「わかりました」
背中の声に僕は少し期待してしまう
話はまだまだ終わらない
信号待ちのヘッドライトが
強く僕をさす